「ブルベ戦記」 第307話
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BRM806北海道600km宗谷岬 ⑤完(余録/家に帰るまでがブルベです)
8/8 7:48
ゴール翌朝。
多少、指先の痺れと、臀部の擦れによる痛み、味覚障害がある以外、身体に特に支障はなしです。
そうとなれば、食べるのみ。グルベ(ブルベ+グルメ)しなかった分、取り返します。
まずはホテルでのバイキング朝食。
滝川市老舗の「三浦華園」ということで、期待していましたが、
やはりシテイホテルの朝食バイキングとはひと味違いました。
7:48
8:09
10:02
という訳で、満腹になったところでチェックアウト。
次は札幌に1泊して休養します。当初計画では、滝川から札幌まで約90kmを自走で移動する予定でしたが、この日も暑いし、臀部の擦れでサドルに腰掛けるのが難儀なので、「乗り鉄」に切り替えます。
東京~滝川間の往復乗車券はあるので、滝川から札幌までの自由席特急券だけ追加で購入。
ホテルからJR滝川駅までの数百メートルだけ自走して、輪行準備。
今日も暑い。日陰で輪行準備できる分、助かってますが、さっそく汗が噴き出します。
ここから先は「乗り鉄」話。
10:33
JR滝川駅。輪行準備が整ってホームに入ったところで、ちょうど札幌行き「スーパーカムイ」が到着しましたが、これを敢えてやり過ごし。789系はまだ乗ったことありませんでしたが、いずれ乗る機会はあるでしょう。
10:54
それよりも、これ!(写真)。すぐその後に網走から来る「オホーツク」のキハ183系に乗りたかった。しかも、これまた引退が近い国鉄特急に典型だったスラントノーズの初期型が先頭です。この到着を待ちました。
12:00
終着の車内アナウンス冒頭に流れる、キハ183系特有の古びたオルゴール曲「アルプスの牧場」を味わい聞きながら、札幌到着。
30年前の大学受験浪人の時まで過ごしたところ。
今は、実家は東京に引き払っていて、もう、拠りどころはありませんが、いつまでも、わが心の故郷(ふるさと)です。
12:29
札幌駅南口
12:44
リュックを背負い、駅前通りをバイクで流します。
12:49
馴染みの大通公園
12:54
札幌に寄った時はいつも、昼は「西山ラーメン・味の三平」ですが、今日はあいにく定休日。
そこで二条市場の老舗「だるま軒」へ。
13:00
13:05
13:10
縮れ麺がうまい。札幌ラーメンはよく味噌が代表、といつの間にか言われるようになりましたが、実は、こうした老舗で扱っていたオリジナルは醬油味でした。自分も醬油ラーメンで育ったほう。
13:32
夏季は札幌のホテルも混んでいて、適当な部屋がとれませんでした。そこで今回は、大浴場がある街中の人気カプセルホテル「リフレ」に。ちなみに写真は、そのカプセルホテルの道路向かいの建物「三条ビル」。
なぜこれを写したかというと、ちょうど偶然でしたが、私が幼年時に通っていた、ヤマハの音楽教室が2階にあった懐かしいビルだったから(今はもうヤマハ音楽教室は移転していましたが)。
14:05
カプセルホテルに泊まるのはこれが初めて。
予約していたのはスタンダードなカプセルベット(2800円)でしたが、デラックスルーム(3600円)に空きが出ていたので、切り替えました。こちらはカーテン仕切りの個室。これは輪行袋も置けるし、便利でした。
ただ、ほぼ満室に近い混み具合なのに、広いフロアがあまりに静かで、物音をたてるのが憚るほど。宿泊客の皆さん、いい意味でおとなしいです。なので、仕切りはあっても天井は開いているので、がさがさと荷物整理したりすると、音が響き渡る。その点では、自分的にはやはりホテルのほうが気を遣わず、性に合っているかな、との思いも。
15:10
荷物を置いて、街中に散歩に出ます。
15:15
大通公園でのんびりすることに。
15:18
子どもの頃から、ここの焼きとうもろこしが好きでした。
ベンチに座って食べていると、鳩がすぐ寄ってきます。
15:32
木陰の芝生に寝転がり。今日はもう何も予定なし。やっと夏休み、という感じに。
16:43
夕方のこの時間でも気温30度。札幌にしては暑いし、昨日同様、日差しも強い。
16:52
札幌グランドホテルにて、バニラアイス。
17:28
札幌は、冬でも街中を快適に移動できるように、と1972年札幌五輪以降、地下鉄の開通とともに、地下街が発展しています。当然、夏でも快適。
17:34
さっきアイスを食べたばかりなのに、すぐのどが渇く。やはり熱中症ぎみなのでしょうか。
18:57
夕飯は、さきほどの三条ビル地下の名店コーナーにて、ラムしゃぶ。
20:55
こうして、ぶらぶらのんびり札幌での1日が過ぎました。あすは帰京。
21:09
今回の旅の記念品あれこれ。
8/9 6:11
旅の最終日の朝。
あいかわらず「ブルベ腹」発動。
7:18
市営地下鉄南北線・すすきの駅
チェックアウトして、輪行袋かついでJR札幌駅までは地下鉄で2駅移動。通勤客で混む車内になんとか輪行袋を滑り込ませる。
7:31
この、地下鉄さっぽろ駅からJR札幌駅へと通じる連絡階段。
壁や床は模様替えしていますが、ほぼ私の幼年時から同じ構造のままです。
7:40
JR札幌駅コンコース
明らかに早く着きすぎました。3時間もあります。ぶらぶら過ごしましょう。
9:20
早めにホームに上がって「撮り鉄」(詳細は割愛しますw)
9:22
10:03
小腹すいたので、駅そば。美味しい。
10:18
いよいよ、帰りの「乗り鉄」開始。
まずは振り子式キハ281系の「スーパー北斗」。
ここ数年、なんだかんだいろいろありましたが、いまでもJR北海道のエース車両。
これに一番乗りたかった。
10:38
10:38
10:38
年季は入ってきましたが、さすがキハ281系、乗り心地が違う。スムーズな加速、カーブでの安定性は比類無きものです。
そして、キハ82系の国鉄特急「おおぞら」や「おおとり」、そして「北斗」に乗り、この千歳線の車窓風景を食い入るように見つめながら何度も行き来した、40年余り前の幼年時の記憶が重なります。
11:03
札幌駅で駅弁「石狩鮭めし」をしっかり調達。
11:37
13:02
長万部駅。のんびりした今の駅の風景は、そのうち見納めになるでしょう。
北海道新幹線の札幌延伸工事はすでに始まっています。
やがて姿を現すであろう新幹線ホームを備えた新・長万部駅はおそらく、倶知安・小樽経由で札幌と結ぶ新幹線が行き交う一方、室蘭や苫小牧方面へのアクセス特急の起点駅にも格上げされるはずです。
13:08
北海道のこの広大な風景とはまたしばらくお別れ。
14:09
大沼公園も。
14:15
新函館北斗に到着。
東京行き新幹線に乗り換えです。
14:17
夏休みらしい旅の風景。
14:39
乗り換え時間に余裕があったので、新幹線ホームの端へ。今はここで線路が途切れていますが、やがて札幌に向けて新たなレールが継がれることでしょう。
14:40
これまた壮観。
14:40
さあ、今回の「乗り鉄」もフィナーレ。
東京行き「はやぶさ26号」発車です。
15:55
徐々に日常に戻ってゆく感。
17:07
320km/h 仙台あたり。
19:24
新宿駅。下界に戻ってまいりました。
旅はこれにておしまい。