2019年9月9日月曜日

2019 Paris- Brest- Paris  (PBP=パリ・ブレスト・パリ 1200km)  【5】

「ブルベ戦記」 第353話


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 【Etape 05】(04から続き)

 Tinteniac (360km)
→Quédillac (services only)(386km)
→Loudeac(445km)



2019/8/19   15:18
 タンテニアックを出て、NO Controlのケディヤックへ。
大会2日目の夕方が近づいてきました。

ちなみにこの写真にもある、道路中央の分離帯の縁石。ぶつからないように要注意です。
とはいえ、夕方の時間帯ではあるのですが、
日没が21時以降なので、まだまだ昼間のようです。
2019/8/19 15:49 メドレアック 
  教会の特徴的な尖塔が、遠くからでも目立ちます
2019/8/19 16:13  Quédillac (services only)(386km)
                (予定15:54 / +19min.)


前半の途中から、出発時のチームでのペースがそろわなくなってきて、
ケディヤックを出てからはいよいよ、ソロ走行になってきました。

事前にそういったケースも想定していたので、
スマートフォンのメッセンジャーなどでそれぞれの居場所を確認しておけばいいのですが、自分のスマホの電源はそろそろ少なくなってきました。


いずれにせよ徐々に、あの前回(2015年)のソロ走行の雰囲気が蘇ってきて、
それはそれで懐かしい感じがしました。

さらに、ケディヤックからルディアックまでの間は、
けっこう降りの強い通り雨があったり、
向かい風を感じたりしながら、の走行。

走りに集中して、無心で走っていました。




   2019/8/19 19:59  Loudeac(445km)
            (予定19:21 / +38min.)



そして、往路のルディアックに到着。
ここも4年ぶりの訪問となります。
ここで400kmを超え、全行程の3分の1を過ぎたことになります。
しっかり3h仮眠と補給をとれれば、ブレスト往復がいよいよ、みえてきます。




日本のツアーのドロップバッグ集積所。
前回(2015年)180個だったのが、今回はなんと330個!
自分がプチ失敗だったのは、
自分のドロップバッグに何か目立つ印を付けていなかったこと。



(番号で探せる)と思ったのですが、
実際は集積所の山のようなバッグから探しだすのに往・復路でそれぞれ5分近くかかり、
もったいないタイムロスでした。



前回(2015年)は、
4h余りの滞在時間のうち、最初に補給とシャワー、着替えをしてから仮眠所に向かった記憶ですが、今回は順番を変えて、仮眠3h→シャワー(着替え)の順にしました。

初参加で興奮気味だった前回ほどは今回はアドレナリンが出ていないのではないか
(→眠気がきやすいかも)という思いがあり、
意識的に、仮眠の優先順位が上がっていたからです。


背景には、パリ行きのANAでの予想外のバタバタがあった。
時差ボケ防止で、今回もなんとか寝ないつもりだったが、
ついビールに手を出し、うっかりうたた寝してしまう。
「2回目のPBP」という気持ちの持ちようとともに、
行きの機内で「完徹」ができなかったことは時差ボケ的には若干、
よくなかったのかもしれない。


さらに機内Wifiが有料(21.95$)と知らず、繋がらない、
と何時間もスマホと無駄な格闘。

また、トイレいくこと数多。
10h近くで尾てい骨が痛み出し、両こめかみの頭痛も起きて
バファリン2錠をCAにもらう羽目に。
軽く胃もたれしつつも食事後、やっと頭痛は軽くなる。


シャルル・ド・ゴール到着まで1時間半、
コーヒー控え、オレンジジュースもらったりしていました。





さて、ルディアックではまず3時間の仮眠です。
まだ明るい上に、歓迎の音楽バンドが仮眠所のすぐ隣で演奏しており、
静かな環境ではありません(笑)

が、私は割り当てられた寝床で、すぐに寝落ちできました。


【6】につづく


2019 Paris- Brest- Paris  (PBP=パリ・ブレスト・パリ 1200km)  【4】

「ブルベ戦記」 第352話


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【Etape 04】(03から続き)

 Fougères (306km)
→Tinténiac(360km)



2019/8/19  11:43 
大会2日目の昼前、フジェールを出発します。
前回(2015年)に停まった、記憶ではただ一か所の赤信号には、今回は赤に信号が変わる寸前で通過しましたが、その後の、別の信号にひっかかりました。
いずれにしてもフジェールは、普通に信号が多い町です。

2019/8/19 12:05 ロマーニェ
前回(2015)比で大きく異なったのは、風が多かったこと。
特に往路中盤までは、向かい風で消耗しやすい条件だった。

一度、単独で大集団から先行したが、疲労を感じつつも、かなり離したと思ったら、すぐに元の大集団に飲み込まれた。
まさにグランツール的な体験。






 2019/8/19 13:47  ディンジェの教会
2019/8/19 13:57  
タンティアックが近づくにつれ、集団走行が増えてきました。
と思いきや、前方で、これを抜くのに手こずっているライダーが多く、列が詰まり気味であったことが判明。

この写真でも分かる通り、狭い道ですが、しっかり中央線(黄色)が引かれています。
つまり、右側通行キープで、
たまに対向車が来たり、そろそろブレストからの折り返し組ともすれ違う可能性があり、道幅いっぱいに広がって走行することが出来ない、ということがあったりします。


しかしこれは、下りではとてつもない速さです。
抜かれ方に神経を遣うほど。
Tinteniac (360km)  2019/8/19  14:10
       (予定14:06/+4min.)

前回(2015年)よりも地元の方々の歓待(バンド演奏とか)が派手で、にぎやかな印象が。
ただ、大勢いる広場から離れて建物に入ったりすると、そこは静かで、少し休憩したい身としては、ほっとします。
さあ、ドロップバッグが待つルディアックまで、あともう一息です。

【5】につづく


2019年9月1日日曜日

2019 Paris- Brest- Paris  (PBP=パリ・ブレスト・パリ 1200km)  【3】

「ブルベ戦記」 第351話


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【Etape 03】(02から続き)

  Villaines-la-Juhel (217km)
→Fougères(306km)



 2019/8/19 6:03
  1h仮眠後、ヴィレンヌ・ラ・ジェルを出発
 
 2019/8/19 6:30 
夜が明けてきました。大会2日目の朝です。
田園風景→教会のある静かな町や村→また田園風景、これが繰り返されます。
2019/8/19 7:05 
前回4年前にもお世話になった、ル・リベの交差点の角にあるエイドステーション。
今回は、炊事場テントが増設されていて、メニューが充実していました。
教会の朝の鐘の音が、田園地帯に響き渡ります。
2019/8/19 7:22  
2日目も晴れから。大会中は天候には恵まれそうです。
ただ、西へ進む我々には、向かい風が出てきていました。


ずっと丘陵地帯なので4日間アップダウン、つまり長い坂が繰り返されます。
耐久性のある脚力が試されます。
2019/8/19 7:28
往復とも通る、すっかりおなじみの、アンブリエール・レ・バレーの橋
2019/8/19 9:00 いい感じのカフェがコース沿いにあったので、小休憩。
信号ストップも全くなく、何時間もひたすら田園風景を走り続けるので、
「停まる理由」を見つけるのに意外と苦労したりします(笑)
町や村にさしかかると、沿道で住民の方々が昼夜かまわず集まっていて、
声援や手を振ってくれます。


Fougeres(306km)  2019/8/19 10:43:05
              (予定10:23 / +20min.)
 

フジェール着。
往路もようやく306km。1200kmのまだ4分の1のところ。
次はドロップバッグがあるルディアックを目指します。


【4】につづく