allez!! allez!! 「ブルベ戦記」: BRM926 東京600km 関東一周【完走】

「ブルベ戦記」第375話

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コロナ下での年間SR獲得、その関門のひとつは600km。

異例の、実質２カ月余りの短期間のブルベ開催シーズンで、日程は限られています。
一発で決めたかったので、慣れたコース「関東一周」をひとりで走ることにしました
（またいつもの、開催前のスタッフ試走）。

自分が関東一周を走るのは、これで4回目。これまでは完走２、DNF１（前回）。

完走の方程式は、こんな感じ
↓
・九十九里の向かい風に悩まされつつ、銚子駅前で自分を奮い立たせ
・水戸の「御老公の湯」の仮眠を心待ちにし、
・眠気と寒さをこらえつつ茂木の夜明け前の山中を抜け
・宇都宮で朝を迎えたら、だいぶ気分が楽になり
・小前田駅前を過ぎたら、青梅は近い、さあ笑顔に

ということで、このコースのメンタル部分のポイントは、

房総半島の低い山々を抜けてきて、
上総一ノ宮から九十九里、銚子にかけての夕暮れ時、
ここで向かい風に心が折れずに進めるか、
JRの各駅で東京駅行きの特急に吸い込まれなければ、
水戸、宇都宮、と修行はさらに続けられる、

さらに水戸、宇都宮でも、次のステージにバイクを進める気力が維持されているか、

といったところでしょう。

つまり、DNFしやすいポイントが多く、心が折れやすい走行環境が多い（風、意外なアップダウン、夜道、ほか）。けっして完走率は高くない、という不思議な傾向があるコースです。

一見、平坦コースに見えるのですが、ベテランもしかり、初心者ほど身構える必要があります（これ、ほんと）

9/12 05:30　多摩川沿いをスタート地点へ。

予報ではこれから時おり雨。

もっとも、前週（伊豆300km）のように暑くさえなければ、
もう泥だらけでも、どうでもいい、という開き直った気分。

9/12 05:46　リモートブルベカード方式での0km起点のひとつ、
ローソン上小田中店にて、レシート1枚目を確保
（カロリーメイト購入）

9/12 06:12　まず中原街道・丸子橋で多摩川を渡り、都心へ

9/12 06:51　第一京浜（国道1号）経由で、都心を通過

9/12 07:02　銀座・中央通り

9/12 07:13　永代通りで隅田川を渡る
信号峠が続いてきたので、貯金どころか、タイム的にはマイナス続き。
この先、どこかで取り返さないと。

9/12 08:08　葛西橋通りを進む途中で、ついに雨。
新しくなった行徳橋で江戸川を渡る

9/12 08:35　千葉街道で船橋市内を抜ける。雨は一時やむ。

9/12 08:58　いつもプロ野球観戦でなじみの幕張を通過

9/12 09:05　トイレに寄りたくなったが、
コース沿いはずっと緑地帯で、適地が見つからないまま、進む。

9/12 9:36　千葉市街から市原へ。
この後、コースはバイパスから旧市街へ入るが、辟易する信号峠区間だった。

9/12 10:29　また雨が降ってきた。

9/12 11:43　市原近郊の市街地から住宅地へ幹線道路を走ってきて、
途中で狭い道へ入り、郊外へ。
房総のいつもの景色が始まる。

9/12 12:06　通過チェック　セブンイレブン富津千種新田店

降ったり、やんだり。
この地域を支えるコンビニのようで、ちょうど昼時。
近隣住民らしきお客さんが多く出入りしていたが、
コロナ対策を施した店内は、やはり少しピンと張り詰めた雰囲気があった。

9/12 12:54　富津からコースは内陸へ
小さな尾根を越えてゆきますが、時おり10％坂が出てきます。

9/12 13:09　君津から久留里方面へさらに東へ向かう途中、
県道の通行止め区間に出くわしました。
この先、倒木のみならず、崖沿いの道路が崩落しているようです。
仕方なく、スマホやガーミンを駆使して北回りの迂回路をゆくことに。

9/12 13:42　おそらく30分以上のロスに

9/12 14:06　迂回路の県道をゆきますが、
これまた坂が結構長くて、閉口しました。

9/12 14:57　久留里を経て、このあたりは小さなトンネルがいつも印象的です。

9/12 15:09　緩い登りで、散乱する木の枝を避けながら加速をつけようとしたら、
濡れた路面で、後輪が突然グリップを失い、横倒しに激しく転倒。
左の腰下を強打しましたが、股関節も痛みます。

9/12 16:27　通過チェック　ファミリーマート一宮海岸店

房総の山間部をようやく抜けて、平地に出て九十九里の海岸へ。
ここは東京にさくっと戻るにはDNFしやすいロケーションで有名w
腰がまだ痛みますが、しかし、なんとか走行は続けられそうです。

冒頭に述べた通り、コロナ下の短縮シーズンで、出走機会は限られます。
（多少のことがあっても、無理を押してでも完走しないと）
と自分に言い聞かせていました。

9/12 17:04　まだ雨が降っています。

ここ、九十九里特有の北からの向かい風はありますが、この日はさほど強くはありません（とその時はたかをくくっていました）。

心が折れてこないよう、途中のコンビニで休憩（×２回）を挟みながら
疲労させないよう、ペース抑えめで海岸沿いを進みました。

9/12 20:10　通過チェック　ファミリーマート銚子駅前店

この先、銚子大橋を渡ってから、神栖の市街地に入るまでの間は利根川沿い、
交通量のある国道124号。国道のわりにはしばらく灯が少なくて、暗い路面は落車しかけるほど荒れている箇所があったり、路肩も見えにくくて、
（こんなに走りにくい道だったけな）と思うほど。

銚子と神栖、この地域ではそれぞれ大きな市街なのだけど、
これらをつなぐ区間の幹線国道。
整備、メンテをもう少ししっかりやってほしい、と思った次第。

9/12 21:39　とメンタル的にもつらい区間から、ようやく明るい神栖の市街に。
ただ、銚子を過ぎてからも向かい風が続き、ペースは上がらず。
どこかでまた休憩したくなってきた。

9/12 22:01　イートインがあるコンビニを見つけた。ありがたい。
外はまだ、降ったりやんだりしている。
疲労回復のために糖分補給（クーリッシュ）。

9/12 22:56　神栖の市街を過ぎて、北浦沿いの真っ暗な県道（北浦湖岸通り）へ。
煌々と営業するセイコーマートを横目に、淡々と進む。

しかし、時おり雨混じりの向かい風だった orz
なんとか20km/h維持しようとして、体力消耗した。

北浦では、夜闇にLEDライトを光らせたブルベライダーと何度もすれ違うように。
この日、別クラブで開催のBRMのようだ。向こうは追い風、うらやましい。

闇の中、すれ違う際に「あれ？？」との声が時折聞こえた。
向こうにすれば、
このブルベライダーは、なんでひとりでコースを逆走しているのだろう、
と思ったのかもしれない。
（心配ご無用ですよw）

当初計画では、以前の時のように、0時前には水戸に入り、3h休憩を挟むつもりだったが、
この日は、北からの向かい風が九十九里で終わらずに北浦までずっと続いてペースダウン。
なんと、水戸近郊のPC1（ミニストップ茨城町長岡店）には1:34着。
貯金が1hぐらいしかない。

これでは、休憩時間は削られて、1hぐらいしか仮眠できないことに　orz

9/13 03:01　水戸「御老公の湯」を出発

深夜料金と併せて3000円払ったが、仮眠室はコロナ対策で閉鎖していて、仕方ないので、
通路に何台か置いてあるマッサージチェアの空いている席へ。
着替えも何もできず、１hだけ、うつらうつら仮眠。

3時前に立ち上がった際は、このまま夜道に走り出す気力がなく、
どうしようかと思ったが、

（ここでやめたら、年間SRはかなりの確率で途切れるし、
せっかく先週に300km完走しながら、来週はSR600も控えていて、いい流れがつくれない。ここで600km完走しておけば、かなり気分的にのれるはず）

と思い直し、なんとかバイクにまたがった。

このあと、夜が明けるまでの山中は、まさに真っ暗な上に、直登のような勾配も多い。
以前のコースからこのあたりも変更されているようで、
（あれ、こんなに険しい道だったっけかな）
と思うほど。

9/13 05:20　夜が明けてきた。
どうやら今日は天気がいいようだ。少しほっとする。

9/13 05:33　茂木にて、茨城～栃木の県境を越える。


9/13 06:57　晴れてきた。遥かに見えるのは、会津の山並みだろうか。あのさらに向こう？の磐梯山のほうで、来週の勝負（SR600）が待っている。宇都宮市に入る手前でバイパスを気持ちよく進んでいたら、右折を見逃してミスコース