2016年11月3日木曜日

BRM1008あおば400km御坂みち 【DNF】 5年連続SRに黄色(赤?)信号

「ブルベ戦記」 第311話
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BRM1008あおば400km御坂みち>DNF
不甲斐ない話、続いてはBRM1008あおば400km御坂みち。


これ(400km)を完走しないと、5年連続SRが達成できない。
すでに秋。ブルベシーズンは終盤で、残すBRMは少ない。
自分の予定は、御坂みち400km以降、走れるブルベはない(その時点では)。

ここで背水の陣をとるべきだったが、日々のせわしさから、週末になお自分を追い詰める気分にはあまりなれず、そういう切迫感はなぜか沸いてこなかったのです。



その前に、少し装備の話。


前回のBRM922東京1000kmええじゃないか伊勢では、雨にうんざりしていました。最近、ブルベ装備の軽量化を目指していた自分。しかし、朝霧高原300kmに続く雨。 (ブルべは全天候型装備が基本なんだ)ということを改めて再認識させられていました。

伊勢1000kmでは、着替えなどをホテル便送にはせず、最小限にして持参したため、珍しくモンベルのハンドルバーバッグを装着していました。
が、これはウエット対応ではありません。

結果は雨天スタート。レインカバーで覆うのももどかしく、というか、正直、面倒くさく、かつ、開口部分が小さいので、物の出し入れにも手を突っ込みにくく、、、、、と抜本策を迫られていました。


もともと、ハンドルバーバッグは、その重量で登坂の時にハンドルがとられやすかったので自分は避けてきたのですが、ペダリング、重心の後傾化、登坂スキルが変わったのか、最近はハンドルを左右に振ることもなくなってきていて、(もしかして、ハンドルバーバッグでも走れるかもしれない) という確信はありました。

そこでいろいろ詮索してみて、(自分もいつかは)となんとなくぼんやり予想してきた、オルトリーブのハンドルバーバッグ「アルティメイト6」についに行き着きました。

ただし、バッグのカラーにはこだわりたかった。
ネットでぐぐっていたら、ホワイト基調の、気に入ったデザインのがみつかりました。


実物を手にして、バッグ本体やアダプターは、思っていたより軽かった。
で、ホイールは軽量化しているので、重量増はまあ相殺されるだろう、と。

容量は文句なし。ただ、仕切りがないと、ごちゃごちゃになりそう。
というか、入るから、とあまり物を詰め込むと、ずっしりときそう。

そこで、入れるものは小物に厳選し、
これまで、トピークのトップチューブバッグに入れていた財布やスマホ、ガラケー、ブルべカード、予備電池、またはドイターのフロントトライアングルバッグに入れていたメガネや携行食、薬の類、あるいは背中のポッケに押し込んでいた六角レンチ入れなどをこのバッグに全て収めることになりました。

分散していた携行品をひとつにまとめて、だいぶすっきりしました。

この写真を撮った段階では、まだマップケースは載せていません。
純正のが別売りであるのですが、バッグの上面いっぱいになるほどサイズが大きい。
キューシートを挟むぐらいなので、そこまでの大きさはいりません。
が、代替品がなかなか見つからない。
(これはのちに、モンベルでちょうどいいサイズの登山用防水クリアケースをみつけ、固定する方法も編み出しました)



ハンドルバーに装着すると、やや上に出っ張る感じになるのが、なんなんですが、
レースに出る訳でもないので、これでよしとしましょう。


ハンドルバーバッグをつけると、よく苦労するのがライトの装着位置なのですが、
シフターの内側とバッグの間に若干のスペースが空いているので、左右それぞれに、軽量かつ長時間使えるLEDライトを新たに調達することにしました。


これまで使ってきた、GENTOS SuperFire XX SF-333XX は、130ルーメンで20時間と、申し分ない性能でしたが、すでに生産終了(後継機種なし)で、最近、2本のうち1本で接触不良が出始めていたので、そろそろ寿命かな、という感じでした。

出来れば軽くて、SF-333XXに匹敵して長時間稼働する、明るいライトはないものか、と物色したところ、、、、なかなかそういう条件を全てクリアするLEDライトはありません。


かろうじて見つけたのは、
GIANT NUMEN HL1

単4×3で130ルーメン×8時間(中モードで16時間)。


しかし、これは、この御坂みち400kmでは確認できず、のちにオーバーナイトで走った関東一周600kmになって判明したことですが、 スペック通りにある程度は明るいものの、果たして本当に8時間も点灯していたか?もっと早くに電源警告の赤ランプが点灯し始めた感じでした。

かといって中モードに切り替えてもたせようとしても、夜間の市街地ならまだしも、郊外や山間部の暗がりでは、明らかに光量不足でした。

こうなっては明確なとりえは、軽いことだけ(本体重量53g)。
オーバーナイト・ブルベで使える新たなLEDライト探しの旅は、来シーズンにかけてまだ続きそうです。


 

さて、話は戻って、10/8 BRM1008あおば400km御坂みち。


10/8 5:43
おなじみ、大丸公園にてブリーフィング
いつもは試走だったりするので、自分のクラブ以外で走るのは新鮮な気分。

5:46
車検の列

5:52
まずは府中街道を北上。

6:23
しばらく市街地区間で、前後に参加者が連なります。

6:28
国分寺あたり

6:39
立川

7:11
入間

7:25
飯能

8:26
小川

8:29


 8:42
PC1(70.1km セブンイレブン寄居赤浜店 8:54着)
ここまで、若干の雨予報にもかかわらず、ポツッと1滴あったかな、ぐらいしか降ってません。
ちょうど前線を越えて北側に出るあたりなので、これから北上する先は晴れるのでは、との予想。


9:14
小前田駅前

9:27
やっぱり晴れてきました。
前線の南側の東京方面は雨模様だったよう。

9:37
本庄のがりがり君工場

9:43

10:51
ここまでは速いペースで来て、ほぼ先頭集団でしたが、今日の調子はここ止まり。
 ジムで痛めた腰痛が再発したり、脚の筋肉痛やらで、ペースががくっと落ちたのがこのちょうど100kmあたり。徐々に後続に抜かれます。


10:54
富岡

11:00
今シーズン、絶好調のK子さんがパスしてゆきます。
自分がふがいないとはいえ、羽根が生えたような彼女のペースは驚きでした。
11:18

11:23


11:29 撮影している横をYさんが通り抜けていきます。
11:34
富岡から安中に入る妙義の坂。

11:41
安中

11:49
PC2(127.8km ファミリーマート松井田妙義インター店 12:03着)

12:21
貯金は2時間半。30分は休めます。
さっそくPC2からすぐコース先にあるおぎのやへ。
実はここに立ち寄るのは初めてでした。


12:43 
観光客であふれています。
でも、高速道からも新幹線からも外れているこの地(横川)が、いまだに観光地として成り立っていることはいい意味で不思議です。 

なんて、周りを見渡していましたが、
先に到着していた知り合いたちの後を追うように、店を出ます。

12:46 碓氷峠の旧道へ。

13:12
行楽ムード漂う碓氷峠。自分もなんだか、のんびりしたくなってきます。

13:18
めがね橋を過ぎて、トイレ休憩。
13:28
ディープリム(マヴィック・コズミックカーボンSL)から普通のスニーカー(フルクラム・レーシング3)に履き替えたはずですが、 違いがよく分かりません(笑)
むしろ軽い分、推進力は落ちているのでは、との疑念さえも浮かびます。
そんなことをもやもや考えながら、登ります。

一方、同じく今回から導入した、オルトリーブのハンドルバーバッグは楽、でした。
登坂を含めた走行時も、何の支障もありません。
(毛嫌いしてきたのはなんだったのだろうか)というほど。


碓氷峠の旧道。

途中、沢の水の音が聞こえてきて、顔を洗いたくなりましたが、音はすれど、
路肩の斜面に流れ出ているような箇所はありません。
カーブを次々と曲がりながら、(どこかないか、ないか)と沢の音が聞こえるたびに探しているうちに、頂上へ。

なんだか面白くありません。

14:12

14:14
軽井沢町

ファミリーマートヤオトク軽井沢店の外のベンチで5分間ほど軽く横になって休憩します。

横になると、だんだん走り続けるのが億劫になってきて、最寄りの新幹線駅もあることから、一瞬どうしようかな、とも思いましたが、あとたった250kmぐらい、と考え直して、起き上がりました。

かように、年間SRがかかっているにもかかわらず、どこか「耐える力」がわいてこない昨今。多少の身体の不調で、すぐにモチベーションが下がってしまう。ブルベを始めた頃から維持してきた「好奇心」「執着心」のようなものがちょっと欠けているのかもしれません。

14:45
中軽井沢
浅間山が雲に隠れています。

14:59
国道18号の追分から左折。
いつもの千曲川方面への下り基調の抜け道へ。
15:09
子どもの頃によく遊んだ、御代田・楓ケ丘の避暑地あたりを一瞬で通過。

16:09
佐久・中込あたり。すっかり秋の景色。 
腰痛による疲労もあったりですが、いろいろ考えるところあり、ブルベを走ることの意義をすっかり見失っていました。「精神面の崩壊」がきていました。

残る距離は半分ちょっと(200km+α)しかありません。

しかし、 (野辺山、そしてさらに先の御坂みちをオーバーナイトで越えるかどうする? )
そう自問自答したところ、否、との即答。
(いつかは途切れるだろう)、SR連取へのこだわりも消えていました。
   
ゆっくり輪行して帰りたくなった、というのが偽らざる心境です。
16:41
野辺山に向かう国道141号の高野町の交差点にJR小海線の駅の表示が。

意を決して左折。
小さな古い商店街で通りすがりの女子学生たちに駅の場所を聞き、
少し進むと「羽黒下」という小さな趣のある駅に出ました。


17:09
元きた道を引き返すように、新幹線の佐久平経由で帰京します。

17:39
佐久平

17:57

18:01
車内で一息。


とはいえ、SRはまだとれず。
この時は赤信号(4年連続でストップ)かとほぼ、あきらめていました。


というか、それ以前に、ブルベを継続すること自体、思案していました。
 (もっと週末の時間を効率的に使ってひとり旅がしたい。目的地をつくって、そこでのんびりする時間も欲しい。例えば、以前に乗っていた、オートバイのような乗り物なら、それが可能になるのでは)


そんなようなことをぼんやり考え始めていました。 



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